「お客様の声」を載せる前の同意の取り方——依頼文のひな形つき
お客様からうれしい感想をもらった。さっそくホームページに載せたい——その前に、ひとつだけ済ませておきたいのが「掲載の同意」です。
感想は書いてくれた本人のものですし、名前や写真が絡むと肖像権・個人情報の話にもなります。とはいえ、身構える必要はありません。ほとんどの場合、一言もらっておくだけで十分です。この記事では、同意の取り方と、そのまま使える依頼文のひな形、そして「断られにくい頼み方」をまとめます。
なぜ「載せる前の同意」がいるのか
いただいた感想は、あくまで「あなた個人に向けて送られたもの」です。それをホームページという公の場所に載せる時点で、最初の目的とは別の使い方になります。だから、本人に「サイトに載せてもいいですか」と確認しておく——考え方としてはこれだけです。
とくに次の3つが絡むときは、確認をていねいにしておくと安心です。
- 氏名や店名・会社名を出すとき
- 顔写真やお店での写真を載せるとき
- 特典と引き換えに書いてもらった感想のとき
写真に写る人の姿には肖像権があり、これは判例で人格権の一部として守られています。無断で使うと、削除や損害賠償を求められることもあります。難しく聞こえますが、「載せていいか・どこまで出していいか」を先に一言もらっておけば、そのリスクはほぼ消えます。
同意で決めておく4つのこと
口頭でもメールでも、同意をもらうときは次の4点をはっきりさせておくと後で揉めません。
- どこに載せるか——ホームページ、SNS、チラシなど。媒体を伝える
- 名前をどう出すか——実名/イニシャル/「東京都・30代」のようなぼかし/匿名
- 写真を使うか——使うなら、どの写真か
- やめたくなったときの連絡先——「掲載をやめてほしい」と言える窓口
この4つを含んでおけば、簡単なメール1通が「同意書」の役割を果たします。改まった書面が必要な場面(顔写真を広告で長く使うなど)では、「肖像使用同意書」の無料ひな形がネット上にあるので、それを使うと確実です。
そのまま使える依頼文のひな形
メールの場合
お名前は「東京都・30代」のようにぼかした形で掲載し、ご本人とわからないようにします。もし「このまま載せてOK」でしたら、この返信に「掲載OK」とだけご返信いただければ十分です。
掲載後に「やめてほしい」と思われたら、いつでもこのアドレスにご連絡ください。すぐに取り下げます。
LINE・口頭の場合
お名前は出さず、「40代・女性」みたいなぼかした形にします。
口頭で「いいですよ」と言われた場合も、あとで「言った・言わない」にならないよう、その日のうちにLINEやメールで「先ほどはありがとうございました。ホームページ掲載の件、快諾いただき助かりました」と一言送っておくと、記録が残って安心です。
匿名・イニシャル・実名、どれで載せる?
名前の出し方は、お客様が答えやすい順に選択肢を用意しておくと、断られにくくなります。
- 匿名/ぼかし表記(例:「東京都・30代・女性」)——いちばん頼みやすく、多くのお客様が抵抗なくOKしてくれる標準形
- イニシャル(例:「M.Tさん」)——少し人柄が出て、匿名よりも生っぽい
- 下の名前・ニックネーム——常連さんや親しいお客様に
- 実名・お店の名前——BtoBや士業など、「誰が言ったか」が信頼につながる分野で。必ず本人・先方の許可を明確に
迷ったら、まず「ぼかし表記でいいですか?」と提案するのがおすすめです。ハードルが下がり、その場でOKをもらいやすくなります。
断られにくくするコツ
- 先に「掲載に使うかも」と伝えておく——感想を頼む段階で「ホームページで紹介させていただくことがあります」と一言添えておけば、あとから許可を取り直す手間が消えます(集め方の記事で詳しく)
- 名前を出さない前提で頼む——「お名前は出しません」と先に言うと、警戒が一気に下がります
- 返信を軽くする——「掲載OKとだけ返信を」のように、ワンタップで済む形にする
- 取り下げの自由を保証する——「いつでもやめられます」があると、人は安心してYesと言えます
まとめ
- 載せる前に「サイトに載せてOKか」を本人に一言確認する
- 決めておくのは「どこに・名前をどう・写真を使うか・やめたいときの連絡先」の4つ
- 名前はぼかし表記を標準にすると断られにくい
- 顔写真を出すときや長期利用は、肖像使用同意書のひな形を使うと確実
- 感想を頼む段階で「掲載に使うかも」と伝えておくのが、いちばん楽な近道
同意を取った声を、選んでコピペ1行でサイトに並べるところまでは、専用ツールに任せると一気に楽になります。コエカベは、集める・選ぶ・貼るを日本語×定額でまとめたお客様の声ツールを準備中です。先行リリースの案内はこちら。