「お客様の声」ページの作り方——構成とレイアウトの決め方

コエカベ編集部 ・ 2026年7月

声はいくつか集まった。文章も載せられる形に整えた。あとはページにするだけ——ここで手が止まる方が多いようです。上から順に貼っていくと、なんとなく読みにくいページができます。悪いのは声ではなく、たいていはページの組み立てのほうです。

この記事で扱うのは、声の塊を1枚のページにどう組むかです。1件ぶんの掲載文の書き方や、先頭に置く声の選び方は例文と書き方の記事に、設置の手順は載せ方の記事にあります。

ページの骨格——上から5つの区画で考える

「お客様の声」ページを、声だけでできたページだと考えるとうまく組めません。声の前後に必要なものがあります。上から順に、次の5区画です。

ページの区画(上から)
1. 見出しと、何のページかを示す1〜2行
2. 先頭の数件(いちばん読まれる場所)
3. まとまりごとの小見出しと、その中の声
4. 声以外の補強(実績の写真、よくある質問へのリンクなど)
5. 最後の行き先(申し込み・問い合わせ・料金ページ)

区画4は無くても構いませんが、区画1と5を省くと、読み手が入りにくく出ていきにくいページになります。差がつくのはこの2つです。

冒頭に置くのは、声ではなく1行

いきなり引用が始まると、読み手は「誰が何を言っているのか」を確かめるために一度止まります。冒頭には1〜2行の説明を置きます。書くことは3つです。誰の声か・どうやって集めたか・どこを見ればいいか。

冒頭文の例
実際にご利用いただいた方に、施術後のアンケートでお答えいただいた感想を掲載しています。ご相談の内容ごとに分けていますので、近いものからご覧ください。

創業の物語や「お客様を大切にしています」という前置きは、ここでは要りません。

「アンケート用紙に書いていただいたもの」と出どころを書くだけで、読み手の疑いはかなり減ります。

最後の行き先を用意する

多くのページは最後の声で唐突に終わり、読み手は戻るボタンを押すしかありません。読み終えた直後がいちばん動きやすい瞬間です。末尾には次の一歩を1つだけ置きます。文言も「お問い合わせはこちら」より「初回のご相談(無料・30分)を予約する」のほうが押しやすくなります。

声のまとまりを、どこで切るか

5件くらいなら、切らずに一列で構いません。10件を超えたあたりから、小見出しで分けたほうが読みやすくなります。切り口は商売によって変わります。

大事なのは切り口を1つに絞ることです。サービス別と客層別を同時にやると、読み手はどの見出しを見ればいいのか分からなくなります。両方で見せたいときは、片方をページの構造に、もう片方は各件の名乗りに任せてください。

小見出しの文言は、こちらの用語ではなく読み手の言葉に寄せます。「月次顧問プラン」より「毎月の記帳と申告をお任せの方から」。読んだ人が「これは自分のことだ」と思えるかが基準です。

専用ページと、各サービスページの分担

声の置き場所は、専用の「お客様の声」ページと、各サービスページや商品ページの2か所です。役割は分けます。

それぞれ何件置くかの目安は例文と書き方の記事にありますので、ここでは構造に絞ります。押さえるのは3点です。

専用ページを作ったら、トップページ・料金ページ・申し込みフォームの直前の3か所からリンクされているかを確認してください。迷っている人が立ち止まるのはこの3か所で、ここから入れないページは読まれません。

スマホで見たときに崩れるところ

ページを整えるのはパソコンの広い画面ですが、読まれるのはほとんどがスマホです。横長の画面で気持ちよく並んだレイアウトは、縦長の画面では形が変わります。

折りたたみを使ってよい場合

増えてきたときの組み替えと、古い声の扱い

声は少しずつ増えます。そのたびに末尾へ足すだけだと、ある時点でページが崩れます。変えるのは中身ではなく構造です。

新しい声の入れ場所も先に決めておきます。末尾に足すだけだと、いちばん読まれる先頭の顔ぶれが何年も変わりません。まとまりの中の上のほうに差し込むか、古い1件と入れ替えるか、どちらかに決めておくと更新のたびに悩まずに済みます。

古い声は無理に消さず、利用時期を添えて下のほうへ動かせば十分です。ただし、もう扱っていないサービスの声と、当時と条件が変わっている声(価格・工期・営業時間・対応エリア)は外してください。今と違う話は、問い合わせのときの行き違いのもとになります。

ページ上部に「最終更新: 2026年7月」とだけ書くのはおすすめしません。更新が止まった瞬間に、止まったことが見えてしまいます。日付は1件ずつの利用時期として添えるほうが古びにくくなります。

やりがちな失敗3つ

1. 全部載せ

集まった声を、全部同じ扱いで並べてしまうものです。上から順に最後まで読まれることはまずないので、弱い声が混ざるほど、読み手が触れる数件の質が下がります。載せる声と、手元に持っておく声を分けるのが前提です。

2. 同じ調子の絶賛が続く

「丁寧」「親切」「また利用したい」。1件ずつは良い言葉でも、5件続くと1件も記憶に残りません。並べ終えたら、見出しの一言だけを上から縦に読んでみてください。似た言葉が続いていたら、順番を入れ替えます。書き直すのではなく並べ替えで直せます。

3. 肩書きだけ立派で、中身が薄い

「株式会社◯◯ 代表取締役」という名乗りの下に、「大変満足しました」の一行だけ。読み手が見ているのは肩書きではなく、その人の状況です。名乗りが「A様(40代)」でも、本文が具体的なら十分に届きます。

まとめ

集めた声を台帳で管理し、選んで並べ、ページの形にして貼るところまでを軽くするツールとして、コエカベを準備しています。日本語で使えて定額の「お客様の声」ツールを目指し、事前登録を受け付けています。先行リリースの案内はこちら

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